タロット入門

【タロットの選び方】

 タロットには沢山の種類があります。その中で 『 自分が一番気に入った物 』 を選ぶのが一番です。ただ、サンプルが置いてあれば全てのカードを見れますが、カタログなどでは一部のカードだけ、なければ箱しか見ることができません。通販などだと、更に確認することが難しいです。その場合、初心者の方は、最もポピュラーなライダー版(ウェイト版、ライダー・ウェイト版とも言います)を購入するのが良いと思います。最初に手に取るタロットにライダー版を挙げることを良しとしない方もいらっしゃいますが、私はこれが良いと思っています。
 タロット自体を入手しやすいですし、解説書も色々と出ています。ライダー版をベースにしたライダー系と呼ばれるタロットも沢山あるので、それらのタロットを使いたいときにも、ライダー版の知識はそのまま使えます。また、小アルカナが全て絵札である、というのも、初心者の方には馴染みやすいと思います。ただ、人によって感性などが違いますので、ライダー版やライダー系が好きでないと感じる方は、無理に使う必要はありません。若干の違いはありますが、どのタロットを使っても占えます。
 タロットは基本的に、大アルカナ22枚+小アルカナ56枚の78枚で1セットですが、大アルカナ22枚のみや、40枚など特殊な物もあります。前者の大アルカナのみのタロットについてですが、勿論、大アルカナだけでも占えますが、78枚全部を使用しないと、極端なリーディング(=解釈)になってしまうことがあります。詳細は後で説明しますが、小アルカナは大アルカナとは違ったことを教えてくれます。できれば78枚の物を購入するようにしてください。後者の40枚などの特殊な物についてですが、専門解説書などがある場合はよいのでしょうが、そうでない場合は避けた方が良いと思います。但し、79枚や80枚など、78枚+そのタロット独自のカード、という形の物でしたら大丈夫です。ここでは、ライダー版やライダー系を中心に説明をしていきますので、追加されているカードについては、付録のブックレットなどを参考にしてください。

 サンプルがある場合、全部のカードが見れます。『自分が一番気に入った物を選ぶ』と書きましたが、全部のカードを気に入るタロットと出会うのは難しいかもしれません。そのときは、自分が好きなまたは重要と思っている特定のカード・自分の星座などと関連があるカード・自分の象徴カードなどが気に入った物を選ぶと良いと思います。それらと関係なく、どうしても惹かれるカードがあった物でも良いと思います。タロット占いで一番大切なのは、インスピレーションです。後にカードから受けた印象が変化することもありますが、最初に見た印象は大切にしてください。特にどうしても惹かれるカードがある場合は、そのときのあなたへのメッセージを既に発していることがあります。

(おまけ)
 黄色い箱に魔術師(赤いローブを羽織った若い男性)のカードが描かれたライダー版は、タロットコーナーを覗いたことがある方なら、一度は目にしたことがあると思います。サイズは72×120mm、価格は2500円前後と手頃です。専門解説書とセットになったものもあります。手が小さい方や場所がない方には、薄型で55×90mmのポケット・ライダー(1800円前後)や45×75mmのミニ・ライダー(1500円前後)などがあります。絵柄は、ライダー版と全く同じです。同じ絵柄で、色合いが違う物では、パステルカラーのユニバーサル・ウェイト、鮮明な色調のアルバノ・ウェイトやゴールデン・ライダーなどがあります。サイズはほぼ一緒で、価格も同じか若干高いくらいです。ユニバーサル・ウェイトと同じ絵柄で、タイニー・タロットというキーホルダーもあります。サイズが20×35mmなので実用にはどうなのかな?と思いますが(笑)

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